韓国でパスポートを紛失したら帰国のための渡航書は当日発給できる?必要書類・所要時間・帰国便に間に合わせるポイント

パスポート

韓国旅行中にパスポートを紛失し、翌日に日本へ帰国する予定がある場合、通常のパスポートを新しく作るのではなく、緊急帰国用の「帰国のための渡航書」を申請する方法があります。在大韓民国日本国大使館の2026年現在の案内では、必要書類がそろっていれば申請から発給まで約2時間が目安とされています。

そのため、ソウルの日本大使館領事部へ朝一番の時間帯に申請し、書類や本人確認に問題がなければ、同日の夕方便に間に合う可能性は十分あります。ただし、これは発給を保証するものではなく、書類不足、本人確認、窓口混雑、追加確認などが発生すると時間が延びる可能性があります。

特に帰国便が同日の夕方なら、「飛行機が夕方だから午後までに受け取ればよい」と考えず、領事窓口の受付開始時間に合わせて早めに申請し、空港までの移動・航空会社のチェックイン締切・出国手続きまで含めて余裕を確保することが重要です。

  1. 帰国のための渡航書とは?
  2. 帰国のための渡航書では基本的に日本へ直接帰国する
  3. ソウルの日本大使館では発給まで約2時間が目安
  4. 夕方の帰国便なら朝一番申請が重要
  5. 必要書類が足りないと2時間以上かかる可能性がある
  6. 帰国のための渡航書に必要な主な書類
  7. 戸籍謄本を用意できなくても必ずしも申請不能とは限らない
  8. 本人確認書類があると手続きが進みやすい
  9. 韓国警察の紛失届に関する証明書が必要
  10. 顔写真の規格違いにも注意
  11. 2026年現在のソウル大使館領事窓口の業務時間
  12. 手数料は韓国ウォンを用意しておく
  13. 渡航書を受け取ったら紛失パスポートは使えない
  14. 発給された渡航書には有効期限がある
  15. フライトの変更は大使館と航空会社の両方へ確認
  16. 大使館から仁川空港までの移動時間も計算する
  17. 金浦空港発なら条件は少し変わる
  18. 釜山・済州では発給時間の案内が異なる場合がある
  19. 翌日帰国するときの前日チェックリスト
  20. 朝一番で大使館へ行くなら余裕をもって到着する
  21. 「2時間」と書いてあっても帰国便変更の可能性は残しておく
  22. 帰国後は新しいパスポートの申請が必要
  23. 今後の紛失対策としてパスポートのコピーを保存しておく
  24. パスポートと財布を同じ場所に入れない
  25. まとめ:ソウルなら必要書類がそろえば約2時間が目安。夕方便に間に合う可能性は十分ある

帰国のための渡航書とは?

「帰国のための渡航書」は、有効な日本国パスポートを持っていない日本人が、緊急に日本へ帰国する必要がある場合に発給される渡航文書です。

海外でパスポートを紛失したり盗難に遭ったりした場合、新しいパスポートの発給には一定の日数が必要です。しかし旅行者が数日以内に帰国しなければならないケースでは、それを待てないことがあります。

そこで在外公館が、日本へ帰国するために限ってパスポートの代わりとして使える渡航書を発給します。

帰国のための渡航書では基本的に日本へ直接帰国する

帰国のための渡航書は通常のパスポートとは異なり、日本へ帰国することを目的とした限定的な渡航文書です。

在韓国日本国大使館も、渡航書を使って第三国を周遊することはできず、日本以外の国へ入国することはできないと案内しています。

例えば韓国から日本へ直接帰国する旅程なら利用できますが、韓国→台湾→日本のように第三国へ入国する旅程では原則として利用できません。乗継便の場合も入国を伴うかなど条件が関係するため、必ず大使館へ確認しましょう。

[参照] 在大韓民国日本国大使館「パスポート(旅券)窓口申請」

ソウルの日本大使館では発給まで約2時間が目安

在大韓民国日本国大使館の公式案内では、帰国のための渡航書は申請から発給まで約2時間かかるとされています。

また午前中の発給を希望する場合は9時30分から10時30分まで、午後の発給を希望する場合は13時30分から15時30分までに来館するよう案内されています。

したがって、書類をすべて準備して9時30分ごろに申請できれば、問題なく審査が進んだ場合には午前中から昼ごろの受領が期待できるというスケジュールになります。

夕方の帰国便なら朝一番申請が重要

例えば帰国便が18時に仁川国際空港を出発する場合、18時までに渡航書を受け取ればよいわけではありません。

国際線では航空会社のチェックイン・手荷物預けの締切があり、さらに保安検査や韓国の出国審査も必要です。通常は出発の2~3時間程度前には空港へ到着しておきたいところです。

仮に大使館から仁川空港までの移動に1時間以上かかることを考えると、朝一番に申請して午前中から昼ごろまでに手続きを終えることには大きな意味があります。

必要書類が足りないと2時間以上かかる可能性がある

大使館が案内している「約2時間」は、必要書類がそろい、確認に問題がない場合の目安です。

公式サイトにも、必要書類等が不足している場合には発給までさらに時間を要する可能性があると明記されています。

そのため前日のうちに必要書類を準備できる場合には、書類の種類だけではなく、写真サイズ、警察の紛失証明、本人確認書類などの内容まで確認しておくことが重要です。

帰国のための渡航書に必要な主な書類

在韓国日本国大使館が案内している主な必要書類は次のとおりです。

必要なもの 内容
渡航書発給申請書 大使館窓口などで用意
紛失一般旅券等届出書 紛失したパスポートを失効させるための届出
顔写真 パスポート用規格を満たすもの
韓国警察の証明書 パスポート紛失等を届け出たことを示す書類
日本国籍を確認する書類 戸籍謄本など
本人確認書類 運転免許証、マイナンバーカードなど
帰国便の情報 航空便名・日時など
手数料 大使館指定の方法で支払い

申請内容や本人の状況によって追加資料を求められる可能性もあるため、公式サイトの最新情報を確認してください。

戸籍謄本を用意できなくても必ずしも申請不能とは限らない

海外旅行中に突然パスポートをなくした場合、戸籍謄本を手元に持っている人は多くありません。

在韓国日本国大使館では、日本国籍を確認する書類として6か月以内の戸籍謄本などを案内していますが、用意できない場合には、必要書類を事後提出する旨の誓約書を提出する取り扱いも案内されています。

ただし個別事情によって判断されるため、「戸籍がなくても必ず発給される」と自己判断するのではなく、大使館の指示に従うことが重要です。

本人確認書類があると手続きが進みやすい

運転免許証やマイナンバーカードなど、日本国内の身分証明書を持っている場合は必ず持参しましょう。

パスポートを紛失している以上、大使館では申請者本人であることや日本国籍などを確認する必要があります。

身分証明書を何も持っていない場合でも、まず大使館へ相談できますが、確認に時間を要する可能性があります。帰国便が迫っている場合ほど、利用可能な本人確認資料をできるだけ持参したほうが安心です。

韓国警察の紛失届に関する証明書が必要

海外でパスポートを紛失した場合は、大使館へ行くだけではなく、まず韓国の警察へ紛失を届け出ることが重要です。

在韓国日本国大使館では、帰国のための渡航書の申請書類として「韓国警察の紛失等届出の証明書」を案内しています。

警察で発行された書類はなくさないようにし、大使館へ持参できる状態にしておきましょう。

顔写真の規格違いにも注意

時間がないときほど意外に起こりやすいのが写真の規格違いです。

パスポート関係の写真には顔の位置、背景、サイズ、撮影時期などの基準があります。単に証明写真であれば何でもよいわけではありません。

規格を満たしていないと撮影し直しになる可能性があり、帰国便が迫っている場合には大きな時間ロスになります。可能なら公式サイト掲載の写真規格を確認してから用意しましょう。

2026年現在のソウル大使館領事窓口の業務時間

在大韓民国日本国大使館領事部の旅券・証明・各種届出の窓口時間は、公式案内では9時30分~12時、13時30分~17時となっています。

帰国のための渡航書については午前中発給希望の場合、9時30分~10時30分の来館が推奨されています。

朝一番を狙う場合でも、大使館の開館時間より大幅に早く入れるわけではありません。所在地や入口、必要な本人確認などを前日に確認しておくとスムーズです。

[参照] 在大韓民国日本国大使館「領事部のご案内」

手数料は韓国ウォンを用意しておく

在韓国日本国大使館の2026年7月1日以降の領事手数料では、帰国のための渡航書の書面申請手数料は34,000ウォンと案内されています。

また書面申請の場合は、受け取り時に韓国ウォンの現金で支払い、カードや日本円では支払えないとされています。

帰国直前で現金を使い切ってしまっていると手間が増えるため、申請前に必要なウォンを確保しておくと安心です。

[参照] 在大韓民国日本国大使館「領事手数料」

渡航書を受け取ったら紛失パスポートは使えない

パスポートを紛失した際には「紛失一般旅券等届出書」を提出します。この届出が受理されると、なくしたパスポートは失効します。

その後ホテルや警察などから「パスポートが見つかった」と連絡が来ても、そのパスポートを再び使うことはできません。

犯罪による不正使用などを防ぐ意味でも重要な手続きなので、後から見つかった場合は大使館などの案内に従って処理しましょう。

発給された渡航書には有効期限がある

帰国のための渡航書は通常のパスポートのように5年・10年使えるものではありません。

帰国予定に合わせて短い有効期限が設定されます。そのため申請時には帰国する航空便の日付や便名を確認されます。

航空券の予約画面、eチケット控え、航空会社アプリなどをすぐ表示できるようにしておくとよいでしょう。

フライトの変更は大使館と航空会社の両方へ確認

万が一、手続きが予定より長引いて予約便への搭乗が難しくなった場合には、できるだけ早く航空会社へ相談する必要があります。

大使館は渡航書の発給はできますが、航空券の変更や再発行を代行することはできません。

変更可能な航空券なら後便へ変更できる場合がありますが、LCCなどでは変更手数料や運賃差額が発生する可能性があります。

大使館から仁川空港までの移動時間も計算する

ソウルの日本大使館で渡航書を受け取ったあと仁川国際空港から帰国する場合は、市内から空港までの移動時間も必要です。

鉄道、リムジンバス、タクシーなど選択肢がありますが、交通状況や利用ターミナルによって所要時間が変わります。

例えば18時出発の便なら15時前後までには空港へ到着する計画を作り、大使館を出る時間をそれよりさらに前に設定する、といった逆算が必要です。

金浦空港発なら条件は少し変わる

ソウルから日本への便には仁川国際空港だけでなく金浦国際空港発の便もあります。

金浦空港はソウル中心部に比較的近いため、仁川空港より大使館からの移動時間を短くできる場合があります。

ただし利用航空会社のチェックイン締切や当日の交通状況は異なるため、単純に距離だけで判断せず、予約便の搭乗手続きを確認してください。

釜山・済州では発給時間の案内が異なる場合がある

韓国にはソウルの在大韓民国日本国大使館のほか、在釜山日本国総領事館、在済州日本国総領事館があります。

在釜山日本国総領事館は帰国のための渡航書について即日発給と案内していますが、必要書類や受付時間などの条件があります。一方、在済州日本国総領事館では「当日もしくは翌日」と案内されています。

したがって、韓国ならどこの公館でも一律2時間というわけではありません。滞在場所を管轄する在外公館の公式情報を確認する必要があります。

[参照] 在釜山日本国総領事館「領事情報」

[参照] 在済州日本国総領事館「窓口業務一覧」

翌日帰国するときの前日チェックリスト

翌朝に大使館へ行き、その日の便で帰国する予定なら、前日の夜までに次の項目を一度確認しておくと安心です。

確認事項 ポイント
警察の紛失証明 原本をすぐ出せる場所へ保管
顔写真 規格・枚数を公式サイトで確認
戸籍等 日本国籍確認資料を準備
本人確認書類 免許証・マイナンバーカード等
航空券 便名・日時を確認できる画面または控え
現金 手数料用の韓国ウォン
大使館所在地 朝の移動時間を事前確認
空港チェックイン締切 航空会社公式サイトで確認

荷物を整理して、必要書類だけを一つのファイルへまとめておくと窓口で慌てずに済みます。

朝一番で大使館へ行くなら余裕をもって到着する

午前中の発給を希望する人について、ソウルの日本大使館は9時30分から10時30分までの来館を推奨しています。

帰国便が同日なら、10時20分ごろを狙うより、可能であれば受付開始時刻に合わせて行くほうが安全です。

途中で地下鉄を乗り間違えたり、証明写真を撮り直したりする可能性も考えて、大使館周辺へ少し早めに着く計画を立てると安心です。

「2時間」と書いてあっても帰国便変更の可能性は残しておく

公式案内に約2時間と書かれていれば、必要書類をそろえて朝一番に申請する場合、同日の夕方便に間に合う期待は持てます。

しかし行政手続きなので、本人確認や書類内容によって通常以上の審査時間が必要になる可能性はゼロではありません。

そのため航空会社の予約変更条件、同日の後便、翌日の便なども確認しておくと、万一の場合の判断が早くなります。

帰国後は新しいパスポートの申請が必要

帰国のための渡航書は、日本へ帰るための一時的な文書です。帰国後に再び海外へ行く場合には、新たなパスポートを申請する必要があります。

また紛失届を出した元のパスポートは失効しているため、後から発見されても再利用できません。

帰国後に海外旅行の予定が近い場合は、早めに国内のパスポート窓口やオンライン申請の手続きを確認しましょう。

今後の紛失対策としてパスポートのコピーを保存しておく

海外旅行ではパスポートそのものをなくさないことが第一ですが、万が一に備えて情報を控えておくことも役立ちます。

顔写真ページをスマートフォンや安全なクラウドに保存したり、紙のコピーを原本とは別の荷物へ入れたりしておけば、旅券番号や本人情報を確認しやすくなります。

ただしパスポートのコピーにも個人情報が含まれるので、第三者が簡単にアクセスできる場所へ無防備に保存しないよう注意してください。

パスポートと財布を同じ場所に入れない

旅行中に財布とパスポートを一つのバッグへまとめると、そのバッグを紛失・盗難された際に現金、カード、身分証明書、パスポートを一度に失う可能性があります。

ホテルのセーフティボックスなどを適切に利用し、その日に必要のない貴重品は分散して保管する方法があります。

移動時にもパスポートケースをファスナー付きの内ポケットへ入れるなど、簡単に落下しない状態を作ることが重要です。

まとめ:ソウルなら必要書類がそろえば約2時間が目安。夕方便に間に合う可能性は十分ある

韓国でパスポートを紛失し、翌日の夕方に日本へ帰国しなければならない場合には、在外公館で「帰国のための渡航書」を申請できます。

2026年現在、在大韓民国日本国大使館は、必要書類がそろっている場合、帰国のための渡航書は申請から発給まで約2時間と案内しています。また午前中の発給を希望する場合には9時30分~10時30分の来館が推奨されています。

そのため、ソウルの大使館へ9時30分ごろに行き、警察の紛失証明、写真、日本国籍確認資料、本人確認書類、帰国便情報などが問題なくそろっていれば、同日の夕方便に間に合う可能性は十分あります。

ただし約2時間は保証時間ではありません。書類不足や確認事項がある場合にはさらに時間がかかる可能性があるため、帰国日当日はできるだけ朝一番に手続きを開始することが重要です。

さらに渡航書を受け取った後には空港への移動、航空会社のチェックイン、保安検査、出国審査があります。夕方便の場合でも、受領できる時間の限界を便の出発時刻ではなく「空港へ到着しておくべき時刻」から逆算しましょう。

前日のうちに必要書類を用意できている場合には条件としてかなり有利です。写真の規格や手数料用の韓国ウォンまで確認し、朝に書類を一式持って領事窓口へ向かえる状態にしておくとスムーズです。

なお、釜山・済州など別の地域では発給所要時間の案内が異なります。ソウルでは約2時間、釜山では即日、済州では当日または翌日など公館ごとに案内が違うため、必ず実際に申請する公館の最新情報を確認してください。

[参照] 在大韓民国日本国大使館「帰国のための渡航書」

[参照] 在大韓民国日本国大使館「領事部のご案内」

[参照] 在大韓民国日本国大使館「領事手数料」

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