JAL便の到着後、降機時に流れる音楽として長年親しまれてきたのが、久石譲氏が手掛けた「明日の翼」です。飛行機が目的地へ到着し、旅の余韻を感じながら機内を出る時間と結び付いて記憶している人も多いでしょう。
ところが2026年春ごろから、JALに搭乗しても「明日の翼」が聞こえず、別の映像・音楽が流れるケースが確認されるようになりました。これは聞き間違いや偶然とは言い切れず、2026年3月末~4月には、従来の「明日の翼」を使用した降機時のコンテンツから、新しいブランドムービーへ切り替わったという複数の搭乗報告があります。
ただし、「明日の翼という楽曲そのものが完全に廃止され、今後二度とJAL機内で流れない」とまで公式情報から断定できる状況ではありません。期間限定の変更だったとの搭乗者情報もあるため、「最近聞けなかった=永久廃止」と考えないほうが正確です。
「明日の翼」はJALの降機時を象徴する音楽として親しまれてきた
「明日の翼」は久石譲氏による楽曲で、JALの降機時に流れる音楽として知られています。JALの旅とセットでこの曲を記憶している利用者も多く、JAL公式コミュニティ「trico」でも長年にわたり降機時の音楽として数多く言及されています。
例えば2025年10月のtricoへの投稿でも、搭乗時には「I Will Be There with You」、降機時には久石譲氏の「明日の翼」が流れるという利用者のコメントが確認できます。[参照:JAL公式コミュニティ trico]
さらに2026年3月11日の投稿でも、利用者が「明日の翼」を降機用BGMとして紹介しています。少なくとも2026年3月前半までは、実際の搭乗者から従来の降機音楽として認識されていたことが分かります。[参照:JAL公式コミュニティ trico 2026年3月の投稿]
2026年3月末から降機時の映像・音楽に変化が確認された
状況が変化したのは2026年3月末ごろです。JAL公式コミュニティ「trico」では、2026年3月31日の搭乗者から、降機時の映像が変更され「明日の翼」ではなくなったという報告が投稿されています。[参照:JAL公式コミュニティ trico 2026年3月31日]
さらに4月4日の投稿でも、従来の「明日の翼」から新しいブランドムービーへ変わったとの搭乗報告があります。つまり、2026年春にJALへ乗って「最近、明日の翼が流れない」と感じたとしても不思議ではありません。[参照:JAL公式コミュニティ trico 2026年4月4日]
これは単に機材の音響設備が故障していたという話ではなく、降機時に流すコンテンツ自体が切り替わった時期があったと考えるのが自然です。
新しい「Soaring Together」のブランドムービーが登場
JALは現在、ブランドストーリーの中で「Soaring Together」を掲げたブランドムービーを公式に公開しています。JAL企業サイトでもこのブランドムービーを確認できます。[参照:JAL ブランドストーリー]
2026年春の搭乗者から報告された降機時の変更は、この新しいブランド展開と関係するものです。従来の「明日の翼」の映像・音楽を楽しみにしていた利用者にとっては、かなり分かりやすい変化だったといえます。
そのため、久しぶりにJALへ乗った人ほど「いつもの曲が流れない」「明日の翼はなくなったのか」と感じやすかったと考えられます。
「明日の翼」は完全廃止されたのか
ここで注意したいのは、2026年春に別の降機コンテンツへ変更されたことと、「明日の翼」が永久に廃止されたことは同じではないという点です。
2026年4月17日のJAL公式コミュニティへの搭乗投稿では、新しいブランドムービーについて、客室乗務員から「1か月程度」で従来の「明日の翼」編へ戻る旨を聞いたとの記述があります。これはJAL本社による正式なプレスリリースではなく、あくまで搭乗者が客室乗務員から聞いた内容として扱う必要がありますが、少なくとも当初から永久廃止と決まっていたとは限らないことを示す情報です。[参照:JAL公式コミュニティ trico 2026年4月17日]
したがって、「最近聞けなかったから明日の翼は完全終了した」と断定するのは早いと考えられます。機内コンテンツは時期、運航会社、機材などによって状況が異なる可能性もあります。
同じJAL便でも必ず同じ降機演出になるとは限らない
機内で流れる映像や音楽については、搭乗した時期だけでなく、使用機材や運航会社、機内設備などによって体験が異なる可能性があります。そのため、ある便で「明日の翼」が流れなかったという事実だけから、JAL全便で終了したとは判断できません。
また、到着後には客室乗務員によるアナウンスや安全上必要な案内が行われます。運航状況などによっては、普段とまったく同じタイミング・状態でBGMを聞けるとは限りません。
「先週乗った便では流れなかったが、別の日の便では聞けた」ということが起きても、それ自体は矛盾ではありません。特にコンテンツの切り替え時期には、個々の搭乗経験だけで全便の状況を判断しないほうがよいでしょう。
「明日の翼」と「明日の空へ、日本の翼」は別のもの
名称が似ているため混同しやすいのですが、「明日の翼」という楽曲と、JALが使用してきた「明日の空へ、日本の翼」というブランドスローガンは別のものです。
また、JALには過去に「明日の翼」という同名の広報誌も存在しました。こちらはJAL企業サイトによるとWinter 2019号をもって廃刊されています。[参照:JAL 広報誌「明日の翼」]
インターネットで検索すると楽曲、広報誌、ブランドスローガンに関する情報が混在するため、「廃止」という情報を見つけた場合には何についての情報なのか確認することが大切です。
最新状況を知るなら搭乗時の確認とJAL公式情報が確実
機内BGMや降機映像はサービス上の演出であり、ダイヤのように将来の実施内容が細かく公開されるとは限りません。そのため、「次に乗る○月○日の便で明日の翼が流れるか」を事前に確実に判断するのは難しい場合があります。
最新のブランド展開についてはJAL企業サイトを確認し、特定便での実施状況について知りたい場合にはJALへ問い合わせる方法があります。また、実際の搭乗者による最新情報を知るという意味では、JAL公式コミュニティ「trico」の搭乗記録も参考になります。
ただしコミュニティ投稿は公式発表そのものではありません。「客室乗務員からこう聞いた」という情報と、JALが企業として正式発表した情報は分けて読むことが重要です。
まとめ:2026年春に「明日の翼」が流れない時期は確認されているが、永久廃止とは断定できない
JALの降機時に親しまれてきた久石譲氏の「明日の翼」については、2026年3月末から4月にかけて、従来の「明日の翼」から新しいブランドムービーへ切り替わったという実際の搭乗報告が複数確認されています。最近JALに乗って聞けなかったとしても、記憶違いとは限りません。
一方で、JAL公式コミュニティには、新しいブランドムービーは期間限定で従来の「明日の翼」へ戻ると客室乗務員から聞いたという2026年4月の搭乗報告もあります。そのため、「明日の翼は完全廃止され、もう二度と聞けない」とまでは断定できません。
長年JALの旅の終わりを彩ってきた印象的な楽曲だけに、流れなくなればすぐ気付く人も多いでしょう。今後も機内コンテンツやブランド施策によって使用状況が変わる可能性があるため、最新情報はJAL公式サイトや実際の搭乗時の状況を確認するのが確実です。


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