栃木県那須塩原市を走る国道400号は、西那須野塩原IC周辺の比較的標高が低い地域から、塩原渓谷・塩原温泉方面の山間部へ入っていく道路です。そのため、同じ国道400号でも場所によって積雪や凍結のタイミングがかなり違います。
那須塩原市は公式に、降雪は例年12月から3月頃までで、市街地でも朝夕には道路が凍結することがあり、市街地であってもスタッドレスタイヤは必須と案内しています。山間部では市街地より積雪が多くなるため、塩原温泉方面へ国道400号を走る場合はさらに慎重に考える必要があります。[参照] 那須塩原市「那須塩原市ってこんな街」
目安としては、塩原方面へ行くなら11月中にスタッドレスへ交換し、12月に入ったら「まだノーマルでも大丈夫」とは考えないほうが安全です。特に12月上旬でも、降雪がなくても早朝・夜間、橋の上、日陰、トンネル出入口などが凍結する可能性があります。
- 那須塩原市の初雪は例年いつ頃?
- 国道400号は場所によって冬道の厳しさが大きく違う
- 那須高原の平年値を見ると12月初めから最低気温は氷点下
- 「ノーマルタイヤで走れなくなるのは12月何日頃?」とは決められない
- 12月頭はノーマルタイヤでも平気?
- 塩原温泉観光協会も冬タイヤを案内している
- 那須周辺では11月中のスタッドレス交換が推奨されている
- 国道400号の塩原街道では警察もスタッドレス・チェーンを呼びかけている
- 雪がなくてもノーマルタイヤが危ない理由
- 特に凍結しやすい場所を覚えておく
- 12月上旬・中旬・下旬の目安
- チェーンも携行しておくと安心
- 国道400号より先の山道ではさらに条件が厳しくなる
- 出発当日は天気予報だけでなく道路状況も確認する
- 具体例:12月3日の昼間に塩原温泉へ行く場合
- 具体例:11月25日に塩原へ行く場合
- 市街地だけ走る場合も凍結には注意
- まとめ|国道400号の塩原方面は11月中に冬タイヤ、12月はスタッドレス前提が安全
那須塩原市の初雪は例年いつ頃?
那須塩原市全体としては、公式情報で「降雪は例年12月から3月頃まで」と案内されています。ただしこれは市街地を含めた全体的な目安で、塩原温泉など標高の高い地域では11月に雪が降ることもあります。
実際、塩原温泉観光協会は2025~2026年冬の案内で、塩原温泉では11月18日に初雪を観測したとしています。同協会は例年12月~3月初め頃まで降雪があり、1月・2月は積雪や路面凍結の可能性が高まると案内しています。[参照] 塩原温泉観光協会「冬季通行止めと路面状況のお知らせ」
したがって「例年の初雪」を一日で決めることはできませんが、国道400号の塩原方面では11月後半から初雪の可能性を意識し、12月に入れば本格的な冬道シーズンと考えるのが現実的です。
国道400号は場所によって冬道の厳しさが大きく違う
国道400号沿いといっても、西那須野塩原ICに近い関谷周辺と、塩原渓谷を抜けた塩原温泉周辺では道路条件が同じではありません。
西那須野側から塩原へ向かうにつれて山間部へ入り、日当たりの悪い区間や橋、カーブも増えます。気温も市街地より低くなりやすいため、西那須野側で路面が完全に乾いていても、塩原側では濡れていたり凍結していたりすることがあります。
那須塩原市も、市街地では多いときで5~10cm程度の積雪がある一方、山間部では10cm以上積もることがあると説明しています。[参照] 那須塩原市公式
那須高原の平年値を見ると12月初めから最低気温は氷点下
国道400号そのものの気象観測所ではありませんが、栃木県北部の冬の厳しさを把握する参考として、気象庁の那須高原観測所の平年値があります。
1991~2020年の平年値では、12月1日の最低気温がマイナス0.3℃、12月5日にはマイナス1.0℃、12月8日にはマイナス1.6℃となっています。つまり12月上旬の時点ですでに、夜間から朝にかけて水分が凍結し得る気温です。[参照] 気象庁「那須高原 12月平年値」
12月全体の平年値では平均最低気温がマイナス2.6℃で、最低気温が0℃未満になる日は月平均25日あります。さらに12月の降雪量合計の平年値は55cm、最深積雪は21cmです。[参照] 気象庁「那須高原 年・月平年値」
「ノーマルタイヤで走れなくなるのは12月何日頃?」とは決められない
雪道について「12月10日まではノーマルタイヤ、11日からスタッドレス」というように日付で線を引くことはできません。寒気や低気圧のタイミングによって、11月中に積雪する年もあれば、12月前半にまとまった雪が少ない年もあるからです。
さらに問題になるのは積雪だけではありません。雪が道路上に見えなくても、前日に降った雨や雪解け水が夜間に凍ることがあります。特に山間部の日陰や橋の上は、周囲より路面温度が下がりやすいため注意が必要です。
そのため「道路が白くなったらノーマルタイヤでは無理」という判断では遅い場合があります。冬の塩原では、路面が黒く見えるブラックアイスバーンも想定しておく必要があります。
12月頭はノーマルタイヤでも平気?
12月上旬に日中だけ西那須野周辺の平地を走り、晴天が続いていて路面温度も十分高いという限定的な条件なら、実際に乾燥路面である日はあります。しかし、それを理由に「12月頭ならノーマルタイヤで大丈夫」と一般化することはおすすめできません。
那須塩原市は市街地についても冬季はスタッドレスタイヤが必須と案内しています。また塩原温泉方面を含む山間部では、市街地よりさらに低温・積雪・凍結リスクが高くなります。
国道400号で塩原温泉まで行く予定なら、12月頭でもスタッドレスタイヤ装着を前提にしたほうが安全です。特に朝・夕・夜に走る予定がある場合、ノーマルタイヤでの移動は避けるのが無難です。
塩原温泉観光協会も冬タイヤを案内している
塩原温泉観光協会は、例年12月から3月初め頃まで降雪すると案内し、冬タイヤを準備するよう呼びかけています。2025年の冬は11月18日にすでに初雪が観測されました。[参照] 塩原温泉観光協会
塩原温泉の宿泊施設でも、12月中旬~2月下旬は積雪・路面凍結があるとしてスタッドレスタイヤやチェーンを案内している例があります。[参照] 湯の花荘「冬季の交通案内」
ただし宿泊施設の「12月中旬から」という案内を、「12月上旬はノーマルタイヤで安全」という意味に読み替えるべきではありません。降雪や凍結は年によって前後します。
那須周辺では11月中のスタッドレス交換が推奨されている
那須温泉旅館協同組合は、12月から4月初旬までは積雪・路面凍結の可能性があり、スタッドレスタイヤまたはチェーンが必要になるとして、11月中のタイヤ交換を推奨しています。[参照] 那須温泉旅館協同組合「冬季のスタッドレスタイヤ装着について」
これは国道400号の塩原だけを対象にした案内ではありませんが、那須塩原・那須地域で冬季に自動車を利用する際の時期感として参考になります。
雪予報が出てから慌てて交換しようとすると、タイヤショップが混雑して予約できないこともあります。12月に山間部へ行くことが分かっているなら、11月中に履き替えておくほうが合理的です。
国道400号の塩原街道では警察もスタッドレス・チェーンを呼びかけている
栃木県警察の関谷駐在所は、管内を通る塩原街道、つまり国道400号について、冬期は降雪によるスリップ交通事故が多発すると注意喚起しています。
そのうえで、冬季についてスタッドレスタイヤ・チェーンを使用し、速度を控えて走行するよう案内しています。[参照] 栃木県警察「関谷駐在所」
観光地側だけでなく警察側も冬装備を求めていることを考えると、塩原街道を12月にノーマルタイヤで走る計画は避けたほうがよいでしょう。
雪がなくてもノーマルタイヤが危ない理由
冬の国道400号で注意したいのは、積雪より先に発生する路面凍結です。
例えば昼間に気温5℃で雨が降り、夕方に雨が止んだとします。その後夜間に気温がマイナス2℃まで下がれば、道路上に残った水分が凍る可能性があります。見た目では普通の濡れたアスファルトと区別しにくいこともあります。
塩原の観光情報でも、「道路に雪がないからノーマルタイヤで大丈夫」という考えは危険で、雪がなくても路面凍結や急な天候変化があるため冬用タイヤが必要と注意喚起されています。[参照] 那須塩原観光情報「塩原温泉 スタッドレスタイヤ必要です」
特に凍結しやすい場所を覚えておく
冬道では道路全体が同じ状態になるわけではありません。直前まで乾燥していたのに、数十メートル先だけ凍結していることもあります。
- 橋や高架部分
- 山の北側や日陰
- トンネルの出入口
- 沢や川に近い場所
- 雪解け水が道路へ流れる場所
- 早朝・深夜の交通量が少ない区間
国道400号の塩原渓谷周辺には山の斜面や川、橋、トンネルなどが多いため、こうした条件が重なりやすい道路です。
「道路の大部分が乾いていたから問題ない」という判断ではなく、一部分だけ凍結している可能性を想定して走る必要があります。
12月上旬・中旬・下旬の目安
あくまで平年傾向を基にした目安ですが、国道400号の塩原方面を冬に走る場合は次のように考えると分かりやすいでしょう。
| 時期 | 想定したい道路状況 | タイヤの考え方 |
|---|---|---|
| 11月前半 | 通常は秋だが、強い寒気では山間部で降雪の可能性 | 冬に行く予定なら交換準備 |
| 11月後半 | 初雪の可能性が現実的になる | スタッドレスへ交換推奨 |
| 12月上旬 | 最低気温が氷点下になりやすく、降雪・凍結の可能性 | 塩原方面はスタッドレス前提 |
| 12月中旬 | 積雪・凍結リスクがさらに上昇 | ノーマルタイヤは避ける |
| 12月下旬 | 本格的な冬道になる可能性が高い | スタッドレス+状況によりチェーン |
| 1~2月 | 積雪・凍結リスクが高い | 冬装備必須 |
重要なのは「12月○日から危険」という境界線ではなく、11月後半からいつ積雪・凍結が起きても対応できる状態にしておくことです。
チェーンも携行しておくと安心
スタッドレスタイヤを装着していても、大雪、急坂、圧雪などでは走行が難しくなる場合があります。国土交通省も冬道について、冬用タイヤの装着に加えてタイヤチェーンの携行を呼びかけています。[参照] 国土交通省宇都宮国道事務所「雪道情報」
特に塩原温泉より奥の山間部へ行く場合や、大雪予報の日に移動する場合はチェーンを車載しておくと安心です。
ただし大雪時には冬タイヤやチェーンがあっても出発を見合わせる判断が必要です。装備があればどんな雪でも走れるという意味ではありません。
国道400号より先の山道ではさらに条件が厳しくなる
塩原温泉から奥塩原、日塩もみじライン、会津方面などへ進む場合は、国道400号の西那須野側よりさらに積雪・凍結リスクが高くなります。
栃木県では塩原周辺の一部山岳道路を毎年11月末~12月上旬頃から冬期通行止めにしています。例えば県道塩原矢板線では、例年12月上旬から3月下旬まで冬期通行止めとなります。[参照] 栃木県「冬期通行止め区間」
これは国道400号そのものが冬期通行止めになるという意味ではありませんが、周辺山岳地域が12月には本格的な冬環境になることを示す一つの目安です。
出発当日は天気予報だけでなく道路状況も確認する
前日の天気予報で「晴れ」だったとしても、夜間に冷え込めば路面が凍結していることがあります。そのため出発前には気温だけでなく、直近の降雪、雨、道路状況を確認すると安全です。
国土交通省宇都宮国道事務所は、栃木県内の道路ライブカメラや道路交通情報へのリンクをまとめた「雪道情報」を公開しています。[参照] 国土交通省「雪道情報」
国道400号・塩原方面については、塩原温泉観光協会の公式サイトやSNSでも積雪状況が案内されることがあります。冬に訪れる場合は当日の情報を確認してから出発するのがおすすめです。
具体例:12月3日の昼間に塩原温泉へ行く場合
例えば12月3日の正午、西那須野塩原ICから国道400号で塩原温泉へ向かうとします。当日は晴れで道路が乾燥しており、日中の気温が8℃程度なら、実際の道路には雪がない可能性もあります。
しかし前日夜に雨や雪が降っていたり、朝の最低気温が氷点下だったりすれば、日陰には凍結や残雪が残っている可能性があります。また夕方の帰路では再び気温が下がります。
そのため、この条件でも「12月3日だからノーマルで問題ない」と判断するより、スタッドレスを装着して行くほうが安全です。
具体例:11月25日に塩原へ行く場合
11月下旬は、まだ道路に雪が全くない年も珍しくありません。しかし塩原では11月中に初雪となる年があります。
例えば2025年は11月18日に塩原温泉で初雪が観測されています。このような年なら11月25日時点ですでに雪・凍結を経験した後ということになります。[参照] 塩原温泉観光協会
11月末から12月に国道400号の山間部へ行く予定があるなら、「初雪が降ってから交換」ではなく、それより前の11月中旬~下旬に冬タイヤへ交換しておくほうが余裕があります。
市街地だけ走る場合も凍結には注意
国道400号のうち、西那須野周辺など比較的標高が低い市街地だけを昼間に走る場合は、塩原温泉より雪のリスクは低くなります。
それでも那須塩原市は、市街地でも朝夕に凍結することがあり、スタッドレスタイヤが必須と説明しています。[参照] 那須塩原市「交通・アクセス・くらし」
したがって「塩原温泉へ行かないから冬タイヤは不要」とまでは考えないほうがよいでしょう。毎日の通勤などで早朝・夜間に運転するなら、むしろ凍結路面を走る可能性が高くなります。
まとめ|国道400号の塩原方面は11月中に冬タイヤ、12月はスタッドレス前提が安全
那須塩原市では例年12月~3月頃に降雪があり、市街地でも朝夕の路面凍結が発生します。塩原温泉など国道400号の山間部ではさらに早く雪になることがあり、2025年には11月18日に初雪が観測されています。[参照] 那須塩原市 [参照] 塩原温泉観光協会
初雪の目安は11月後半~12月頃、冬道を前提にすべき時期は12月からと考えるのが分かりやすいでしょう。ただし初雪の日は年ごとに大きく前後するため、「12月○日まではノーマルタイヤで安全」という日付は決められません。
特に12月頭の国道400号で塩原温泉方面へ行く場合は、ノーマルタイヤではなくスタッドレスタイヤをおすすめします。雪が積もっていなくても、最低気温が氷点下となり、日陰・橋・トンネル出入口などで路面凍結する可能性があるためです。
冬に国道400号を利用する予定があるなら、11月中にスタッドレスタイヤへ交換し、必要に応じてチェーンも携行するのが安心です。出発当日は気象庁の予報だけでなく、道路管理者や塩原温泉観光協会の最新の積雪・道路情報も確認してください。
※本記事は2026年8月30日時点の那須塩原市、気象庁、栃木県警察、栃木県、国土交通省、塩原温泉観光協会などの公開情報をもとに作成しています。積雪・凍結の発生時期は年ごとの気象条件や標高、時間帯によって大きく変わるため、実際の走行可否は当日の道路状況を優先してください。


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