年末年始にタイやベトナムへ行こうとすると、通常期より航空券がかなり高く見えることがあります。特に12月末出発・1月初旬帰国は、日本の年末年始休暇と重なるため、国際線でも需要が集中しやすい時期です。
結論として、年末年始の航空券は「待てば必ず安くなる」とは考えにくく、日程がほぼ固定されているなら早めに確保する方が無難です。ただし航空券は一直線に値上がりするわけではなく、セールや在庫調整で一時的に下がることもあります。
2026年8月末時点で年末年始の旅行を考えているなら、出発まで約4か月あります。通常期ならまだ価格を比較できる時期ですが、年末年始は特殊な繁忙期です。「最安値になる瞬間」を狙うより、希望する日程・直行便・荷物条件を満たす価格を見つけた時点で購入する考え方が向いています。
- 年末年始の航空券はなぜ高い?
- 「早く取らないと毎日どんどん高くなる」は半分正しく、半分違う
- 一般的な「31~45日前が安い」という統計を年末年始にそのまま使わない
- 2026年8月末なら年末年始便を予約するには早すぎない
- タイとベトナムならどちらが安くなりやすい?
- 年末年始は「12月」という月平均ではなく日付を見る
- 最も効果が大きいのは出発日・帰国日を1~2日ずらすこと
- LCCなら安く見えても「最終金額」を確認する
- 成田・羽田、関空など空港を変えて比較する
- 直行便にこだわらなければ選択肢は増える
- 往復を同じ航空会社にする必要はない
- セールを待つなら「買わない上限価格」を決めておく
- 価格アラートを使えば毎日検索しなくてよい
- 航空券だけでなくホテルも同時に確認する
- タイとベトナムは年末年始の旅行先としてどちらが向いている?
- 年末年始便を予約するときの判断基準
- 例えば今8万円なら買うべき?
- まとめ|年末年始は「安くなるまで待つ」より条件の良い便を早めに確保
年末年始の航空券はなぜ高い?
航空券の価格は、座席がすべて同じ値段で販売されているわけではありません。同じエコノミークラスでも複数の運賃枠が用意され、安い運賃から売れていくと、残っている高い運賃が表示される仕組みがあります。
年末年始は会社員の休暇、学校の冬休み、帰省、海外旅行が同じ時期へ集中します。そのため通常の平日便より安い運賃枠が早く減りやすくなります。
Expediaの2026年の航空データでも、12月は年間で航空券が高くなりやすい月とされ、特に12月28日・29日は年末年始休暇開始時期として混雑しやすい日に挙げられています。[参照:Expedia「2026年の旅行節約術」]
「早く取らないと毎日どんどん高くなる」は半分正しく、半分違う
航空券は「今日5万円、明日5万1,000円、翌日5万2,000円」のように毎日一定額ずつ上がるものではありません。需要、予約数、残席、競合便の価格、航空会社の販売戦略などによって上下します。
そのため、今日8万円の便が来週7万円になる可能性はあります。一方で、安い予約クラスが売り切れて10万円へ上がり、その後二度と8万円台へ戻らないこともあります。
特に年末年始のように「誰もが同じ日に乗りたい」時期では、通常期より値下がりを待つリスクが高くなります。つまり価格が一直線に上がるわけではないが、条件の良い安い座席は時間とともに減りやすいという理解が正確です。
一般的な「31~45日前が安い」という統計を年末年始にそのまま使わない
Expediaの2026年データでは、国際線は出発31~45日前の予約が180日以上前より平均的に安かったという結果が出ています。平均では約32,800円の差があったとされています。[参照:Expedia 2026 Air Hacks]
しかし、これは多数の国際線予約をまとめた統計であり、「12月29日の東京~バンコク便も11月まで待てば安い」という意味ではありません。年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などピーク日に需要が集中する便は別に考える必要があります。
Skyscannerも、すべての路線に共通する最適購入日はないと説明しています。また年末年始などの繁忙期については、通常期より早期予約が有効としています。[参照:Skyscanner「航空券は今予約するべき?」]
2026年8月末なら年末年始便を予約するには早すぎない
12月末出発なら、8月末はおよそ4か月前です。通常期の東南アジア旅行なら「もう少し様子を見る」という選択もできますが、年末年始の日付が固定されているなら早すぎる時期ではありません。
特に12月27~30日に日本を出発し、1月2~4日に帰国するような日程は人気が集中しやすくなります。土日や仕事始めとの関係から、多くの人が似た旅程を選ぶためです。
「絶対この日程で行く」「直行便がいい」「預け荷物も必要」という条件が揃っているなら、8~9月に納得できる価格が出ていれば購入してしまうのは十分合理的です。
タイとベトナムならどちらが安くなりやすい?
タイとベトナムのどちらが必ず安いとは言えません。日本の出発空港と目的都市、航空会社、直行便か乗り継ぎかによって大きく変わります。
タイならバンコクへは日本から多くの直行便があり、タイ国際航空、ANA、JALのほか、タイ・エアアジアXなどLCCも選択肢になります。供給便数が多い一方、年末年始はタイ自体が人気旅行先なので需要も非常に大きくなります。
ベトナムはホーチミン、ハノイ、ダナンなど目的地を分散できるのが特徴です。ベトジェットエアなどLCCを利用すると安い便が見つかることがあります。現在のSkyscanner検索でも日本~ベトナム、日本~タイとも通常月には比較的低価格な便がありますが、これは年末年始の特定日を保証するものではありません。[参照:Skyscanner「日本発ベトナム行き」]
年末年始は「12月」という月平均ではなく日付を見る
航空券検索サイトで「12月は2万5,000円~」のような表示を見ることがありますが、これは12月のどこかに安い日が存在するという意味で、12月29日の価格ではありません。
例えば12月10日出発なら安くても、12月28日出発では2~3倍になることがあります。同じように1月中旬は安くても1月3日は高い、といった差が生じます。
年末年始旅行では月単位の最安値より、自分が実際に搭乗する往路と復路の日付をセットで検索することが重要です。
最も効果が大きいのは出発日・帰国日を1~2日ずらすこと
年末年始の航空券を安くする方法として、購入曜日を気にするより効果が大きいことが多いのが旅行日の変更です。
例えば「12月29日出発・1月3日帰国」だけを検索するのではなく、12月27~30日出発、1月2~5日帰国まで比較します。往路を1日早めたり、帰国を1日遅くしただけで価格が大きく変わる場合があります。
Expediaの2026年データでも、国際線では日曜日より火曜日出発の方が平均9%安いという傾向が出ています。ただし年末年始はカレンダー上の休暇配置の影響が大きいため、曜日そのものより実際の価格カレンダーを確認するのが確実です。[参照:Expedia]
LCCなら安く見えても「最終金額」を確認する
タイやベトナムではLCCが強力な選択肢になります。ただし検索結果に表示された最安運賃だけでフルサービス航空会社と比較すると、実際の差を見誤ることがあります。
LCCでは預け手荷物、座席指定、機内食などが別料金になる商品があります。年末年始に5~7日旅行し、スーツケースを預けるなら、その料金を加えて比較してください。
例えばLCCが往復7万円、フルサービス航空会社が9万円でも、LCCに荷物・座席・食事を追加して8万5,000円になるなら、差額5,000円でサービス条件の良い便を選ぶ判断もできます。
成田・羽田、関空など空港を変えて比較する
首都圏なら羽田だけでなく成田、関西圏なら関空を含め、利用できる空港を広げると安い便が見つかることがあります。
特にLCCは成田や関空発着が多いため、バンコクやベトナムへ安く行ける選択肢が増えます。ただし空港までの交通費と時間を含めて比較することが大切です。
数千円安い航空券のために早朝便を選び、前泊ホテルが必要になれば結果的に高くなることもあります。「航空券価格」ではなく自宅を出てから目的地へ着くまでの総費用で判断しましょう。
直行便にこだわらなければ選択肢は増える
年末年始に直行便が高騰している場合、韓国、台湾、中国、香港などを経由する乗り継ぎ便が安く出ることがあります。
ただしバンコクなら日本から直行で約6~7時間程度のところを、乗り継ぎで10~15時間以上かかる場合があります。数万円安くても旅行初日をほぼ移動だけで失うなら、短期旅行では必ずしも得とは言えません。
学生など時間に余裕があり価格を最優先するなら乗り継ぎ、5日程度の年末年始休暇なら直行便を優先、といった判断ができます。
往復を同じ航空会社にする必要はない
往復航空券が高い場合には、往路と復路を別々の航空会社で検索する方法もあります。例えば往路をLCC、復路をフルサービス航空会社にする組み方です。
タイならスワンナプーム空港とドンムアン空港の2空港があるため、往路と復路で空港が異なるケースもあります。予約前に必ず空港コードを確認してください。
ベトナムでも目的都市を変えて、東京→ハノイ、ホーチミン→東京のようなオープンジョーにすると、国内を南下しながら旅行できる場合があります。ただし単純な格安旅行なら、まず同一都市往復から比較する方が分かりやすいでしょう。
セールを待つなら「買わない上限価格」を決めておく
航空会社のセールで年末年始便が対象になる可能性はあります。ただし最繁忙日の座席が大量に値下げされる保証はありません。
そこで有効なのが、「この金額以下なら買う」という上限を先に決める方法です。例えば検索結果を数日~1週間追い、希望便が自分の予算内へ入ったら購入します。
「もっと安くなるかもしれない」と数週間待ち続けると、最初に見ていた便そのものが高くなることがあります。年末年始は底値を当てることより、予算内で確実に席を取ることを優先した方が失敗しにくいでしょう。
価格アラートを使えば毎日検索しなくてよい
まだ購入するか迷う場合は、Skyscannerなどの価格追跡機能を使う方法があります。指定したルートの価格が変化したときに通知を受けられるため、毎日同じ検索を繰り返す必要がありません。
ただし、アラートを設定したからといって値下がりするわけではありません。条件の良い便が予算内なら、アラートを待たず購入する判断も必要です。[参照:Skyscanner「飛行機チケットの予約期間とお得な購入方法」]
航空券だけでなくホテルも同時に確認する
タイやベトナムの年末年始旅行では、航空券だけ先に考えるのではなくホテル価格も確認しましょう。バンコクやホーチミンにはホテルが多いものの、人気ホテルや好立地の部屋は年末年始に埋まりやすくなります。
特にバンコクでは12月31日にカウントダウンイベントがあり、チャオプラヤー川沿いや中心部の人気ホテルは通常日より高額になる場合があります。
航空券を安く取れてもホテル代が予算を大幅に超えれば意味がないため、「航空券+ホテル」の総額でタイとベトナムを比較すると決めやすくなります。
タイとベトナムは年末年始の旅行先としてどちらが向いている?
価格以外では、旅行目的によって選ぶのがおすすめです。バンコクなら寺院、ショッピング、屋台、マッサージ、ナイトマーケットなど都市観光の種類が多く、初めてのタイでも過ごしやすいでしょう。
ベトナムならホーチミンで街歩きとグルメ、ハノイで旧市街と北部文化、ダナン・ホイアンでリゾートと歴史地区というように、都市によって旅行の性格が大きく変わります。
またベトナムは地域によって年末年始の気候が違います。価格だけで「ベトナム」と一括りにせず、どの都市へ行くかまで決めて比較しましょう。
年末年始便を予約するときの判断基準
| 状況 | おすすめ判断 |
|---|---|
| 出発日・帰国日が完全固定 | 早めの予約を優先 |
| 12月28~30日出発を希望 | 値下がり待ちは慎重に |
| 日程を前後2~3日動かせる | 価格カレンダーで比較 |
| 直行便が必須 | 希望価格なら早めに確保 |
| LCC利用可能 | 荷物等を含む総額で比較 |
| 乗り継ぎでもよい | 経由便まで広げて検索 |
| 今の価格が予算内 | 最安値を待ちすぎない |
| 今の価格が予算を大幅超過 | 旅行日・空港・都市を変更して再検索 |
例えば今8万円なら買うべき?
航空券価格だけを見て8万円が安い・高いとは判断できません。出発空港、往復日、預け荷物、直行便かどうかで価値が違うからです。
例えば12月29日出発・1月3日帰国のバンコク直行便で、荷物込み8万円なら、その条件では比較的魅力的な可能性があります。一方、12月20日出発・1月10日帰国の乗り継ぎ便8万円なら、ほかに安い選択肢を探す余地があるかもしれません。
重要なのは一般的な「タイなら往復○万円」という相場ではなく、同じ旅行日・同じ荷物条件・同程度の所要時間の便を複数社で比較することです。
まとめ|年末年始は「安くなるまで待つ」より条件の良い便を早めに確保
年末年始のタイ・ベトナム行き航空券は、通常期より高くなるのが珍しくありません。特に12月28~29日前後は年末休暇の開始と重なり、航空需要が集中しやすい日です。Expediaの2026年データでも、この時期は混雑日として挙げられています。[参照:Expedia「2026年の旅行節約術」]
航空券は毎日一直線に高くなるわけではありませんが、年末年始は安い運賃枠が早く売れやすいため、日程が固定なら値下がりを期待して長期間待つリスクは高めです。
2026年8月末から2026~2027年の年末年始旅行を予約するのであれば、まだ価格比較はできますが「早すぎる」時期ではありません。希望する直行便、時間帯、荷物条件を満たす航空券が予算内なら、9月ごろまでを一つの購入判断時期として考えてよいでしょう。
安くしたいなら、まず出発・帰国日を前後1~2日ずらす、成田・羽田や利用可能な空港を比較する、タイとベトナムの複数都市を見る、LCCとフルサービス航空会社を総額で比べるのが効果的です。
一般的な国際線では出発1~2か月前に安くなるケースもありますが、年末年始はその平均則を過信しない方が安全です。「もっと下がるかもしれない」より、「この金額なら旅行したい」と思える航空券を見つけた時点で確保するのが、繁忙期の航空券では最も現実的な考え方です。

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