AIRDO(エア・ドゥ)とANAは国内線でコードシェアを行っているため、同じAIRDOの機材に乗る場合でも、航空券に表示される便名が「HD便」なのか「ANA便」なのかによってANAマイルの扱いが変わります。
結論から整理すると、AIRDOが運航する便でANAマイルを貯めるには、原則としてANA便名で予約・搭乗する必要があります。AIRDOのHD便名で予約・搭乗した場合は、ANAマイルのフライトマイル積算対象にはなりません。
「実際に乗る飛行機は同じなのに、なぜ違うのか」と疑問に感じやすいところです。ここではAIRDOのHD便とANAコードシェア便の違い、ANAマイルが貯まる条件、予約時に確認すべきポイントを整理します。
- AIRDOの「HD便」とは何を意味する?
- HD便名で購入するとANAマイルは原則貯まらない
- 同じ飛行機でも「HD便」と「ANA便」で違う
- AIRDO公式サイトでHD便を買って後からANA番号を登録しても同じではない
- ANA便名ならAIRDOの飛行機でもマイルが貯まる
- 航空券を買う前に見るべきなのは「運航会社」だけではない
- 「共同運航便」という表示だけで判断しない
- ANAプレミアムポイントもANA便名が重要
- ANAカードの搭乗ボーナスマイルも条件を確認
- ANAマイルを貯めたい場合の予約例
- ANA便名かどうかは予約確認画面やeチケットで確認する
- ANA便名なのにマイルが付かなかった場合は?
- HD便とANAコードシェア便の違いを一覧で整理
- まとめ|AIRDOのHD便ではなくANA便名での予約・搭乗がANAマイル積算のポイント
AIRDOの「HD便」とは何を意味する?
AIRDOの航空会社コードは「HD」です。そのため「HD○○便」と表示されている航空券は、AIRDO便名として販売された航空券です。
一方、AIRDOとANAは一部路線でコードシェアを行っています。コードシェアとは、1つの運航便について複数の航空会社がそれぞれ自社の便名を付けて航空券を販売する仕組みです。
例えば実際の飛行機、パイロット、客室乗務員がAIRDOであっても、同じ運航便にAIRDOの「HD○○便」とANAの「ANA○○便」という別々の便名が設定されることがあります。[参照:ANA「AIRDO コードシェア便」]
HD便名で購入するとANAマイルは原則貯まらない
ANAマイレージクラブの国内線マイル積算条件では、AIRDOが運航する日本国内のコードシェア便について、ANA便名で予約した搭乗分のみが対象となり、ANA便としてマイルが積算されると明記されています。[参照:ANAマイレージクラブ「国内線マイル積算条件」]
ANAのAIRDOコードシェア便案内にも「ANA便名でご搭乗の場合に限り、ANAマイルをご登録いただけます」と明記されています。[参照:ANA「AIRDO」]
つまり「AIRDOの飛行機だからANAマイルが貯まる」のではありません。ANAとのコードシェア対象便をANA便名で予約・搭乗していることが重要です。
同じ飛行機でも「HD便」と「ANA便」で違う
ここが最も間違えやすいポイントです。例えばAIRDOが運航する羽田-新千歳線のある便に、仮に「HD○○便」と「ANA○○便」という2つの便名が設定されていたとします。
| 予約・搭乗した便名 | 実際の運航 | ANAフライトマイル |
|---|---|---|
| HD○○便 | AIRDO | 原則対象外 |
| ANA○○便(AIRDO運航) | AIRDO | 積算対象運賃なら対象 |
飛行機自体は同じでも、どちらの便名の航空券を購入したかでANAマイレージクラブ上の扱いが変わるわけです。
そのため「AIRDO運航便=ANAマイル対象」とだけ覚えてしまうと間違えやすく、「AIRDO運航のコードシェア便をANA便名で予約・搭乗した場合にANAマイル対象」と理解するのが正確です。
AIRDO公式サイトでHD便を買って後からANA番号を登録しても同じではない
「AIRDOでHD便を購入して、あとからANAマイレージクラブのお客様番号を登録すればマイルが付くのでは?」と考えることもありますが、便名の条件そのものを変更することはできません。
ANA公式の条件は、AIRDO運航の国内コードシェア便について「ANA便名にてご予約されたご搭乗分のみ対象」としています。そのため、HD便名として購入した航空券を、ANAマイレージクラブ番号を登録するだけでANA便名の航空券へ変えることはできません。
ANAマイルを貯めることを重視する場合は、購入後ではなく予約・購入する段階でANA便名になっているかを確認する必要があります。
ANA便名ならAIRDOの飛行機でもマイルが貯まる
逆に、実際に搭乗する機材がAIRDOでも、ANAのコードシェア便としてANA便名で予約・搭乗し、利用した運賃がマイル積算対象であればANAマイルを貯められます。
ANAは国内線フライトマイルについて「搭乗区間の基本マイレージ×運賃種別ごとの積算率」で計算するとしています。つまりANA便名だから一律に同じマイル数になるわけではなく、購入した運賃によって積算率が異なります。[参照:ANAマイレージクラブ「積算条件」]
また、無償航空券や特典航空券など、そもそもマイル積算対象外となる航空券もあります。「ANA便名なら無条件で必ずマイルが付く」という意味ではない点には注意が必要です。
航空券を買う前に見るべきなのは「運航会社」だけではない
航空券検索画面では「AIRDO運航」と表示されるため、運航会社だけを見るとAIRDOの航空券に見えます。しかしマイルを判断するときには、運航会社だけでは情報が足りません。
確認したいのは自分が予約する便名です。ANAからANA便名のコードシェア便として購入するのか、AIRDOからHD便として購入するのかを確認します。
ANA公式サイトでも、AIRDO運航のコードシェア便について「ANA便名でご搭乗の場合に限り、ANAマイルをご登録いただけます」と案内されているため、ANAマイルを目的にする場合にはこの便名確認が非常に重要です。
「共同運航便」という表示だけで判断しない
コードシェア便には「共同運航便」といった表示が付くことがありますが、「共同運航だからどちらの航空会社のマイルでも自由に貯められる」という意味ではありません。
コードシェアは、同じ運航便に複数の販売便名を設定できる仕組みです。マイレージについては各社が定める条件が適用されます。
AIRDOの場合、ANAマイルについてはANAが明確にANA便名での予約・搭乗を条件としているため、共同運航という事実より航空券上の便名を確認する方が重要です。
ANAプレミアムポイントもANA便名が重要
ANAの上級会員を目指している場合には、通常のANAマイルだけでなくプレミアムポイント(PP)も気になるところです。
ANAは、AIRDOが運航する日本国内のコードシェア便について、ANA便名で予約・搭乗した場合のみANAグループ運航便としてプレミアムポイントの積算対象としています。[参照:ANA「プレミアムポイントとは」]
したがって、ANAマイルやプレミアムポイントを目的に航空券を選ぶ場合は、単純に最安値だけではなく「どちらの便名で購入するか」も比較材料になります。
ANAカードの搭乗ボーナスマイルも条件を確認
ANAカードを持っている場合、カードの種類に応じてフライト時のボーナスマイルが付く場合があります。
ANAは、AIRDOなどが運航する日本国内のコードシェア便について、ANA便名で予約・搭乗した場合をANAカードのフライトボーナスマイルの対象として案内しています。[参照:ANA「フライトで貯める」]
この点でも「AIRDO運航かどうか」より「ANA便名として利用したか」が重要になります。
ANAマイルを貯めたい場合の予約例
例えば北海道旅行で羽田-札幌(新千歳)のAIRDO運航便を利用するとします。AIRDO公式サイトでHD便として販売されている航空券が安く、ANAでは同じ運航便がANAコードシェア便として販売されているケースがあります。
価格だけを優先してHD便を購入すれば、ANAのフライトマイルは原則積算されません。一方、ANAマイルを貯めたいのであれば、ANA側でANA便名のコードシェア便を選び、さらに利用運賃がマイル積算対象か確認して購入することになります。
どちらが得かは航空券価格の差、獲得できるマイル、プレミアムポイントの必要性などによって変わります。マイルの価値だけを理由に高い航空券を選ぶ必要があるとは限らないため、総合的に比較するとよいでしょう。
ANA便名かどうかは予約確認画面やeチケットで確認する
すでに航空券を購入している場合は、予約確認画面やeチケットなどに表示されている便名を確認します。
「HD」で始まる便名として予約されているのであればAIRDO便名です。「ANA○○便」として予約され、AIRDO運航と表示されているのであればANAコードシェア便です。
「AIRDOの機材だった」「AIRDOの客室乗務員だった」という情報だけではANAマイル積算の可否は判断できません。コードシェア便では実際の運航会社と航空券を販売した便名を分けて考える必要があります。
ANA便名なのにマイルが付かなかった場合は?
ANA便名のAIRDOコードシェア便をマイル積算対象運賃で利用したのにマイルが反映されない場合は、まずANAマイレージクラブのお客様番号が正しく登録されていたか確認します。
ANAでは国内線のマイルが自動積算されなかった場合の事後登録手続きも用意されています。搭乗後すぐに航空券関係の情報を捨てず、マイル積算を確認できるまで予約情報や搭乗を確認できる資料を保存しておくと安心です。
ただし、事後登録は「本来積算対象だった搭乗を後から登録する」ための手続きです。もともとHD便名として予約・搭乗した航空券を、事後登録によってANA便名扱いに変更できる制度ではありません。
HD便とANAコードシェア便の違いを一覧で整理
| 項目 | AIRDOのHD便 | ANA便名のAIRDOコードシェア便 |
|---|---|---|
| 運航会社 | AIRDO | AIRDO |
| 主な便名 | HD○○ | ANA○○ |
| 機材・乗務員 | AIRDO | AIRDO |
| ANAフライトマイル | 原則対象外 | 積算対象運賃なら対象 |
| ANAプレミアムポイント | 対象外 | 積算対象運賃なら対象 |
| 重要な確認点 | HD便名であること | ANA便名で予約・搭乗していること |
このように、実際の飛行機が同じAIRDOでも、マイレージの扱いは同じとは限りません。
まとめ|AIRDOのHD便ではなくANA便名での予約・搭乗がANAマイル積算のポイント
AIRDOとANAは国内線でコードシェアを実施していますが、AIRDOの「HD便名」で予約・搭乗した航空券は、原則としてANAのフライトマイル積算対象ではありません。
ANA公式の国内線積算条件では、AIRDOが運航する日本国内のコードシェア便について、ANA便名で予約した搭乗分のみを対象としてANA便として積算すると明記されています。さらにAIRDOコードシェア便の案内でも「ANA便名でご搭乗の場合に限り、ANAマイルをご登録いただけます」とされています。[参照:ANAマイレージクラブ]
そのため、AIRDO運航便を利用しながらANAマイルを貯めたい場合は、ANA便名のコードシェア便として予約・搭乗し、かつマイル積算対象となる運賃を利用することが基本です。
航空券を比較するときには「AIRDOが飛ばす便か」だけを見るのではなく、予約画面やeチケットの便名が「HD」なのか「ANA」なのかを確認すると判断しやすくなります。同じ飛行機でも販売便名によってANAマイルやプレミアムポイントの扱いが変わるため、マイルを重視する場合は購入前の確認が重要です。


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