JR西日本の加古川駅では、かつてJR神戸線で広く使われていた接近メロディ「さざなみ」の旧音源を現在も聞ける場所があります。ただし、JR神戸線の1~4番のりばではなく、主に加古川線が発着する5・6番のりばがポイントです。駅放送を扱う資料では、5・6番のりばで旧音程・初期音源系の「さざなみ」が接近放送時に使用されていることが確認できます。一方、「列車到着のきっかり何分前に鳴る」という固定時刻については、JR西日本が一般向けに公式な秒数・分数を公表しているわけではなく、列車の進行状況によって考える必要があります。この記事では、加古川駅で旧音源の「さざなみ」を聞きたい場合のホーム、スピーカー、鳴るタイミング、JR神戸線ホームとの違いを整理します。
結論:旧音源の「さざなみ」を狙うなら加古川線5・6番のりば
加古川駅はJR神戸線と加古川線が接続する駅で、ホームは1~6番のりばに分かれています。現在、旧音源の「さざなみ」を聞く目的なら、注目すべきなのは加古川線の5番・6番のりばです。
駅メロディを記録している「西日本駅メロwiki」では、加古川線5番のりばについて「JR神戸線旧接近標準+さざなみ(初期音源)」系が使用されていると整理されています。6番のりばについても加古川線ホームとして旧音源系の放送設備が残っています。[参照:西日本駅メロwiki・加古川駅]
別の駅放送資料でも、加古川線ホームの5・6番のりばについて「旧音程の『さざなみ』」が使用されていると記録されています。したがって、昔のJR神戸線らしい「さざなみ」を目的に加古川駅へ行くなら、まず5・6番のりばを確認するのが分かりやすいでしょう。[参照:駅放送資料・加古川駅]
5・6番のりばは加古川線専用のホーム
加古川駅の1~4番のりばはJR神戸線、5・6番のりばは加古川線の列車が使用します。加古川線は加古川駅を起点として、厄神・粟生・西脇市・谷川方面へ向かう路線です。
JR神戸線側の1~4番のりばでは運行管理システムと連動した放送が使用されていますが、加古川線側は放送システムが異なります。これが、5・6番のりばに旧タイプのメロディが残っている理由の一つと考えられます。
西日本駅メロwikiでも、加古川線ホームについてSUNTRAS型放送が導入されておらず、「さざなみ」の旧音源が残っているとされています。[参照:西日本駅メロwiki]
どのスピーカーから「さざなみ」が聞こえる?
5・6番のりばの接近放送はホームに設置された放送用スピーカーから流れます。駅放送資料では、加古川線ホームのスピーカーとして「オースミ箱型・TOAコンパクト」が記録されています。[参照:加古川駅・放送設備]
つまり「ホーム上に一つだけある特定のスピーカーからしか鳴らない」というより、旅客へ列車接近を知らせるためのホーム放送設備として流れるものと考えるのが適切です。
なお駅の設備は更新・交換されることがあります。特定の柱番号やスピーカー位置まで固定的に断定すると、現地の設備変更によって情報が古くなる可能性があります。録音目的で訪れる場合も、ホーム上を移動しながら音量を確認するより、安全な位置で列車を待つことを優先してください。
5番のりばと6番のりばでは鳴り方に違いがある
興味深いのが、同じ加古川線ホームでも5番と6番で完全に同じ鳴り方とは限らない点です。
駅放送資料では、5番のりばについて「旧音程の『さざなみ』が流れます」と記録されています。一方、6番のりばについては同じ旧音程の「さざなみ」が流れるものの、「5番線よりは少し長く流れます」とされています。[参照:加古川駅・現在の放送]
旧音源そのものをじっくり聞きたい場合には、6番のりば発着列車もチェックする価値があります。ただし列車の使用番線は時刻や運行状況によって変わる可能性があるため、当日の発車標や案内放送を確認してください。
「さざなみ」は列車到着の何分前に鳴る?
ここは誤解しやすいポイントです。「時刻表上の到着時刻の○分前になったら必ず鳴る」という固定タイマー方式として考えない方がよいでしょう。接近メロディは列車が駅へ接近していることを旅客へ知らせるための放送です。
そのため、例えば15時00分到着予定の列車だから必ず14時58分00秒に鳴る、というような「到着2分前固定」の情報はありません。列車の走行位置、駅設備、運行状況などに応じて接近放送が作動するため、時刻表との時間差は一定とは限りません。
JR西日本が加古川駅5・6番のりばについて「到着○分○秒前に旧さざなみを流す」といった一般向けの公式仕様を公表していることも確認できません。そのため、正確性を重視するなら「何分前」と断定するのではなく、列車が加古川駅へ接近したタイミングで接近放送の冒頭に流れると理解するのが適切です。
録音・鑑賞するなら発車時刻より少し余裕を持ってホームへ
旧「さざなみ」を聞くことが目的なら、列車の発車時刻ぎりぎりに5・6番のりばへ行くのはおすすめできません。接近メロディは、加古川駅をこれから発車する列車そのものではなく、ホームへ入ってくる列車に対する接近放送として流れるからです。
例えば加古川線の列車が別の場所からホームへ入線してくる場合には、その入線を待つ必要があります。すでに列車がホームに停車している状態で到着すると、その列車についての接近放送を聞き逃している可能性があります。
実際に聞きたい場合は、時刻表を確認したうえで余裕を持ってホームへ行き、次に入線する列車を待つのが確実です。ただし駅構内での録音では、黄色い点字ブロックから線路側へ出たり、三脚などで通行を妨げたりしないよう注意が必要です。
JR神戸線1~4番のりばの「さざなみ」とは何が違う?
「加古川駅なら1~4番のりばでもさざなみを聞けるのでは」と思うかもしれません。確かにJR神戸線でも「さざなみ」は接近・入線放送に関係するメロディとして使用されてきました。
しかしJR神戸線では2015年3月に接近メロディの音質見直しが行われ、旧バージョンから新しい音質のメロディへ変更されています。2015年当時の録音資料でも、JR神戸線の「さざなみ」について旧バージョンから新バージョンへ変更されたことが確認できます。
その一方で、加古川駅の加古川線5・6番のりばでは別系統の放送設備が使われているため、旧音程の「さざなみ」が残っています。この違いが、駅メロディを好む人にとって加古川線ホームが注目される理由です。
旧音源・旧音程・初期音源という表現には注意
インターネット上で加古川駅のメロディを調べると、「旧音源」「旧音程」「初期音源」といった複数の表現が出てきます。これらは鉄道会社が一般向けに統一した正式名称として使っているとは限りません。
例えば西日本駅メロwikiでは加古川線5番のりばの「さざなみ」を「初期音源」とする記載があり、別の駅放送資料では「旧音程」と表現されています。そのため検索する際には一つの呼称だけでなく、「加古川駅 さざなみ 旧音源」「加古川線 さざなみ 初期音源」「加古川駅 旧音程」などでも探すと情報を見つけやすくなります。
大きなくくりでは、JR神戸線で2015年まで聞かれた旧タイプに近い「さざなみ」が、加古川線ホームに残っているという理解でよいでしょう。
「さざなみ」は発車メロディではなく接近メロディ
もう一つ覚えておきたいのが、「さざなみ」を発車メロディと混同しないことです。駅メロディという言葉には発車時に流れる音楽、列車接近時のメロディ、通過列車への警告音などさまざまなものがあります。
加古川駅で話題になる旧音源の「さざなみ」は、基本的には列車の接近・入線を知らせる側のメロディです。したがって「加古川線の列車が発車する瞬間を待てば聞ける」というものではありません。
旧音源を聞くことが目的なら「何時何分発の列車か」だけを見るのではなく、その列車がホームへいつ入線するのかを意識することがポイントになります。
加古川駅で旧「さざなみ」を聞くときのチェックポイント
現地で迷わないよう、ポイントを整理すると次のようになります。
| 項目 | 確認ポイント |
|---|---|
| 狙うホーム | 加古川線5・6番のりば |
| メロディ | 旧音程・初期音源系の「さざなみ」 |
| 放送設備 | 永楽型放送とされる |
| 記録されているスピーカー | オースミ箱型・TOAコンパクト |
| 鳴る場面 | 列車の接近・入線時 |
| 到着何分前か | 固定の「○分前」とは断定できない |
| 5番と6番の違い | 資料上、6番は5番より少し長く流れるとされる |
設備や放送内容はダイヤ改正や機器更新によって変更される可能性があります。特に旧型設備は将来更新される可能性があるため、訪問前には最新の情報も確認するとよいでしょう。
まとめ:加古川駅の旧「さざなみ」は5・6番のりばの接近放送を狙う
加古川駅で旧音源・旧音程の「さざなみ」を聞きたい場合、JR神戸線の1~4番のりばではなく、加古川線の5・6番のりばを確認するのがポイントです。駅放送を記録した資料では、5・6番のりばで現在も旧音程の「さざなみ」が接近放送として使用されているとされています。[参照:加古川駅・駅放送資料]
スピーカーについては、加古川線ホームにオースミ箱型とTOAコンパクトが設置されているとの記録があります。また6番のりばでは、5番のりばより「さざなみ」が少し長く流れるとする記録もあります。
一方、「列車到着の何分前から鳴るのか」については、一般向けに公表された固定の時間は確認できません。接近メロディは列車の接近・入線に合わせて流れるものなので、「時刻表の到着時刻の必ず2分前」といった考え方は避けた方が正確です。
確実に聞きたい場合は発車時刻ぎりぎりではなく、余裕を持って5・6番のりばへ行き、次にホームへ入線する列車を待つ方法が適しています。加古川駅は、JR神戸線でかつて広く聞かれたタイプの「さざなみ」を現在も聞ける貴重な場所の一つといえるでしょう。


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