パスポート写真はカラコン着用でも通る?オンライン申請後の差し替え・補正依頼への対応を解説

パスポート

パスポートをオンライン申請したあとで、「写真を撮ったときにカラコンを着けていた」と気づくことがあります。特に自然な色や小さめのカラコンなら、見た目がそれほど変わらないため、そのまま審査に通るのではないかと考える人もいるでしょう。

しかし、パスポート写真には一般的な証明写真より厳しい基準があります。出入国審査ではパスポートのICチップに記録された顔画像と本人を照合することがあり、目の色や大きさも本人確認に関係するためです。

外務省のパスポート写真基準では、カラーコンタクトや瞳の縁を広げて見せるコンタクトを使用した写真は「不適当な写真」の例として明示されています。「大きすぎないカラコンだから大丈夫」とは考えず、補正依頼が来る可能性を想定しておくのが安全です。

パスポート写真ではカラコンは原則避ける

外務省が公開している「旅券用提出写真についてのお知らせ」では、不適当な写真例として「カラーコンタクトや瞳の縁を広げるコンタクト」を掲載しています。[外務省・パスポート申請用写真の規格参照]

東京都のパスポート案内でも、カラーコンタクトや瞳が大きく見えるコンタクトなどを使用し、目の色や大きさが実際と異なる写真は不適当とされています。さらに、カラーコンタクトだけでなく、透明レンズの周囲に黒や茶色のラインが入り、瞳の輪郭を強調するタイプについても撮り直しを求めると案内されています。[東京都・パスポート写真の規格参照]

したがって、ファッション用のカラコンやサークルレンズを装着した写真は、色が自然かどうかや着色直径が小さいかどうかだけで判断するものではありません。

「小さめのカラコン」なら通るとは限らない

カラコンには、黒目を大幅に大きく見せるタイプだけでなく、自分の瞳に近い茶色や黒色で、装着していることが分かりにくい商品もあります。

ただし公式基準では、「着色直径が○mm以下なら使用可」といった具体的な許容サイズは示されていません。そのため「14mm以下だから大丈夫」「裸眼とほとんど変わらないから大丈夫」といった独自判断はできません。

パスポート写真として確実性を重視するなら、色や縁取りのない状態で撮影するのが基本です。視力矯正用の通常の透明コンタクトと、瞳の色・輪郭を変えるカラーコンタクトは分けて考える必要があります。

なぜパスポート写真ではカラコンが問題になる?

パスポートは海外で本人を証明する重要な身分証明書です。外務省によると、旅券写真の規格は国際民間航空機関(ICAO)の勧告に基づいて定められています。

現在は空港の出入国審査などで顔認証技術が利用されることがあります。東京都の案内では、本人確認の際に瞳の色や大きさが重要な識別ポイントとなるため、カラーコンタクトや瞳の輪郭を強調するレンズを装着した写真では、出入国時に不利益を受ける可能性があると説明されています。

パスポートは5年または10年と長期間使用するため、「申請時に見栄えがよい写真」よりも「長期間にわたり本人確認しやすい写真」であることが優先されます。

オンライン申請できた=写真審査に合格したわけではない

マイナポータルでは顔写真を登録する際に自動チェックが行われます。しかし、そこでエラーが表示されず申請を完了できたからといって、パスポートセンターによる写真審査まで終了したわけではありません。

マイナポータルの公式FAQでも、顔写真の自動チェックでエラーが出た状態でも申請自体を継続できる場合があり、その後に改めて顔写真の提出を求められる可能性があると案内されています。[マイナポータルFAQ参照]

つまり、カラコン写真をアップロードして「申請完了」と表示された場合でも、それだけを理由に写真が認められたとは判断できません。実際の審査で不適当と判断されれば、写真の差し替えを求められます。

すでに申請した写真を自分ですぐ差し替えることはできない

申請ボタンを押した直後にカラコンへ気づくと、「今すぐ写真だけ変更したい」と思うかもしれません。しかし外務省のオンライン申請FAQでは、申請済みの写真データを申請者自身の操作で自由に差し替えることはできないと案内されています。[外務省・オンライン申請FAQ参照]

審査の結果、写真の差し替えが必要と判断されると、マイナポータル上に補正依頼の通知が届きます。その通知に従って、新しい顔写真を登録して再申請する流れになります。

申請直後に自分で写真だけ上書きする仕組みではないため、まずマイナポータルの「やること」や申請先からのお知らせを確認することが重要です。

急いでいる場合はパスポートセンターへ問い合わせる

旅行の日程が迫っていて、補正通知を待っている時間が心配な場合は、申請先として指定したパスポートセンターへ問い合わせる方法があります。

マイナポータル公式FAQでも、申請直後には申請内容を変更できないため、急ぎの場合は申請先のパスポートセンター等へ問い合わせるよう案内しています。[マイナポータル・申請後の修正について参照]

問い合わせる際は、「オンライン申請済みであること」「顔写真でカラーコンタクトを装着していたこと」「申請日時」などを伝えると話がスムーズです。申請の扱いは審査担当窓口が判断するため、自分の判断で同じ申請を重複して送り直すより先に確認したほうが安全です。

補正依頼が来たらどうすればいい?

申請内容に不備があると、マイナポータルの「やること」に対象のパスポート申請が「要訂正」などとして表示され、申請先から補正内容のお知らせが届きます。

マイナポータルの操作マニュアルには、「修正して再度申請」から指摘された項目を修正する手順が案内されています。顔写真が修正対象なら、新しい写真を登録し直して再度申請します。[マイナポータル操作マニュアル参照]

このときはカラコンを外した状態で撮影し、顔の位置、背景、影、髪が目にかかっていないかなど、ほかの写真規格も同時に確認しておくと再補正を防ぎやすくなります。

撮り直すならカラコン以外にも注意したい

カラコンを外しても、ほかの条件で写真が不適当になることがあります。外務省の基準では、本人のみが正面を向き、申請日前6か月以内に撮影され、無帽で、背景や影がなく、顔の輪郭が確認できることなどが求められています。

眼鏡を使用する場合も、照明がレンズに反射して目が見えないもの、フレームが目にかかるもの、色付きレンズやサングラスなどは適しません。前髪が黒目にかかっている写真にも注意が必要です。

また現在のオンライン申請では、目を大きくする、小顔にする、美白する、ほくろやしわを消すなど、顔の形状や特徴を変える画像加工も使用できません。外務省は、このような加工写真は不受理となり、補正依頼による差し替えが必要になると案内しています。[外務省・国内からのオンライン申請参照]

自然なメイクはカラコンと同じ扱い?

パスポート写真だからといって、化粧を一切してはいけないという規則ではありません。問題になるのは、本人確認に支障が出るほど実際の容貌と異なる状態や、画像加工によって顔の特徴そのものを変えることです。

一方、カラコンは目の色や瞳の輪郭という本人確認上の特徴を直接変えるため、通常のメイクとは別に不適当な写真例として具体的に挙げられています。

撮り直す際には、「普段より少し盛れた写真」を目指すより、出入国審査で現在の本人と容易に照合できる写真を目指すと規格上の失敗が少なくなります。

「そのまま通ったら問題ない」と考えていい?

実際の審査結果は申請窓口が判断するため、個別の写真について申請前に「100%不受理になる」と断定することはできません。しかし、公式資料でカラーコンタクトが不適当な例として明示されている以上、通過することを期待して放置するのはおすすめできません。

特に自然な茶色などでカラコンだと気づかれにくい場合でも、規格上適当であることを意味するわけではありません。パスポートは発給後に長期間使うものなので、審査を通すことだけでなく、海外で本人確認に支障が出ないことまで考える必要があります。

まだ申請したばかりなら、新しい裸眼または着色・縁取りのない状態の写真を準備しておき、補正依頼が届いたらすぐ差し替えられるようにしておくのが現実的です。

まとめ|カラコン写真は規格上不適当。申請済みなら補正通知を確認する

パスポート写真について、外務省はカラーコンタクトや瞳の縁を広げるコンタクトを使用したものを不適当な写真例として明示しています。「そこまで大きくないカラコン」であっても、公式に着色直径などの許容基準が設定されているわけではないため、問題ないとは判断できません。

すでにオンライン申請を完了している場合、自分ですぐ写真だけを差し替えることはできません。審査で差し替えが必要と判断されれば、マイナポータルに補正依頼が届くので、その案内に従ってカラコンを外した写真へ変更します。

旅行が近いなど急いでいる場合は、通知を待つだけでなく申請先のパスポートセンターへ問い合わせるとよいでしょう。申請完了画面が出たことは写真審査の合格を意味しないため、マイナポータルの「やること」と申請先からのお知らせをこまめに確認することも大切です。

撮り直し用の写真は、カラコンを外すだけでなく、正面を向く、目や輪郭を隠さない、背景や顔に影を作らない、画像加工をしないといった規格も確認して準備しておけば、補正依頼が来た場合にも速やかに対応できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました