JR東日本で最後に新規採用された永楽メロディーはどこの駅?西府駅と「新永楽」の違いも解説

鉄道、列車、駅

JR東日本の駅で長年親しまれてきた発車メロディーの一つに、一般に「永楽メロディー」「永楽電気製メロディー」と呼ばれるものがあります。童謡や唱歌をアレンジした印象的な音源も多く、かつては首都圏のさまざまな駅で聞くことができました。

ところが、永楽電気に関連する発車メロディーには、昔から使われてきた音源と、鉄道ファンの間で「新永楽」と呼ばれる比較的新しい音源が存在します。そのため、「最後に新規採用された永楽メロディーはどこか」という問いは、どの系統を指すかによって答えが変わる点に注意が必要です。

従来の永楽メロディーで最後の新規採用駅は西府駅

童謡・唱歌などをアレンジした従来型の「永楽メロディー」を指すのであれば、最後の新規採用駅として挙げられるのは、JR南武線の西府駅です。

西府駅は東京都府中市にある駅で、2009年3月14日に開業しました。開業時の2番線では「浜千鳥」の高速バージョンが発車メロディーとして採用されました。永楽電気関連の従来型音源について整理している資料では、この西府駅での「浜千鳥」の採用を最後に、新規採用がなくなったとされています。

つまり、「昔から首都圏で聞かれた永楽メロディーの最後の新規採用駅」という意味なら、2009年開業の西府駅と考えるのが分かりやすいでしょう。

西府駅では「浜千鳥」が使われていた

西府駅では開業日の2009年3月14日から、2番線で「浜千鳥」の高速バージョンが使用されました。「浜千鳥」は永楽電気関連の発車メロディーとして知られる代表的な音源の一つで、過去にはほかのJR東日本の駅でも使われていました。

西府駅の1番線では別系統の「春待ち風V2」、2番線では「浜千鳥高速ver」が使われる構成となっており、この状態は2025年3月14日まで続きました。その後、西府駅の発車メロディーは別の音源へ変更されています。

したがって、現在西府駅へ行っても、開業当時と同じ「浜千鳥」を通常の発車メロディーとして聞けるわけではありません。駅メロディーは設備更新や運用方式の変更などによって入れ替わることがあるため、「過去に採用された駅」と「現在使用している駅」は分けて考える必要があります。

そもそも「永楽メロディー」とは?

永楽電気は鉄道向けの放送設備などを手掛けてきた企業で、JR東日本の駅で使用された発車メロディーとも深い関係があります。一般に永楽電気製・永楽音源などと呼ばれる発車メロディーには、「牧場の朝」「ふるさと」「浜千鳥」「ムーンリバー」など、耳に残りやすい楽曲が含まれています。

特に従来型の音源は発車メロディーが普及し始めた1990年前後に多く採用され、その後長期間にわたり各駅で使われてきました。一方、駅設備の更新や新しい放送システムの導入に伴い、使用駅は徐々に減少しました。

2025年には従来型の永楽電気関連メロディーの使用状況にも大きな変化があり、首都圏では従来の駅メロディーからJRE-IKST系列などへの変更が進んでいます。発車メロディーの歴史を調べる場合は、採用時期だけでなく「いつまで使われていたのか」も重要なポイントになります。

ただし「新永楽」まで含めると八戸駅という別の答えが出てくる

ここで少し複雑なのが、永楽電気には従来型とは別に、鉄道ファンの間で「新永楽」と呼ばれる音源が存在することです。そのため、「永楽電気が関係する発車メロディーすべて」を対象にすると、西府駅が最後とは言い切れません。

代表例が青森県の八戸駅です。八戸駅の在来線ホームでは「hs2_melo5」とされるメロディーが使用されており、「新永楽1番」と呼ばれることがあります。資料上では2022年3月から使用されているとされ、2026年時点でも八戸駅で使用例を確認できます。

つまり、質問の「永楽メロディー」を従来型の永楽音源に限定するなら西府駅、「新永楽」と呼ばれる新しい永楽電気製音源まで含めるなら八戸駅の事例が後に存在する、という整理がより正確です。

分類 採用時期 代表的なメロディー
従来型の永楽メロディー 西府駅 2009年3月 浜千鳥 高速バージョン
新永楽系 八戸駅 2022年3月 hs2_melo5(新永楽1番)

なぜ「最後の採用駅」の情報が食い違うことがあるのか

発車メロディーについて調べていると、サイトや投稿によって「最後の採用駅」が異なることがあります。その大きな理由が、「永楽メロディー」という言葉の範囲が必ずしも統一されていないことです。

昔から知られている童謡・唱歌などの音源を「永楽」と呼ぶ場合もあれば、永楽電気が制作した新しいオリジナル音源まで含める場合もあります。また、音源の制作会社、放送装置のメーカー、実際に駅へ導入した事業者が必ずしも同じとは限らず、駅メロディーの分類には複雑な部分があります。

そのため、鉄道趣味として正確に調べる場合は、「永楽電気製なのか」「従来型の永楽音源なのか」「新永楽を含めるのか」「新規採用なのか、既存音源の移設・設備更新なのか」といった条件を確認することが重要です。

現在は発車メロディーそのものの置き換えも進んでいる

JR東日本では近年、駅の放送設備や発車案内システムの更新が進み、長年使用されてきた発車メロディーが新しい音源へ変更される例が増えています。そのため、かつて多くの駅で聞けたメロディーが短期間で姿を消すケースも珍しくありません。

例えば西府駅でも、2009年の開業時から使用されていた「浜千鳥高速ver」は2025年3月に使用を終了しています。駅メロディーは鉄道会社の運用や設備に組み込まれたものなので、同じ駅で永久に同じ曲が使用されるとは限りません。

昔の発車メロディーを調べる際には、現在の使用状況だけを見るのではなく、過去の使用履歴まで確認すると、その駅や路線の変遷が見えてきます。

まとめ:従来型なら西府駅、新永楽まで含めるなら八戸駅に注目

JR東日本の「永楽メロディー」で最後に新規採用された駅を考える場合、一般的な従来型の永楽音源については、2009年3月14日に開業した南武線・西府駅で採用された「浜千鳥」が最後の新規採用例と整理されています。

ただし、永楽電気が制作した音源全体まで範囲を広げると、2022年3月から八戸駅で使用されている「hs2_melo5(新永楽1番)」という、さらに新しい採用例があります。そのため「永楽メロディー」の定義によって答えが変わる点が重要です。

発車メロディーは設備更新による変更が多く、過去の使用状況については公式情報だけでは追いにくい場合もあります。駅別の使用履歴や音源分類については複数の鉄道資料を照合し、「採用」「変更」「消滅」の時期を分けて確認すると理解しやすくなります。

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