日本国内でシャチを見られる水族館というと、千葉県の「鴨川シーワールド」と愛知県の「名古屋港水族館」がよく知られています。しかし、現在はこの2施設だけではありません。2024年に兵庫県神戸市で開業した「神戸須磨シーワールド」でもシャチが飼育・展示されています。
2026年8月時点で、日本国内で飼育されているシャチを見られる水族館は、鴨川シーワールド・名古屋港水族館・神戸須磨シーワールドの3施設です。神戸須磨シーワールドの公式情報でも、国内では3つの水族館で計6頭のシャチが飼育されていると案内されています。[参照:神戸須磨シーワールド「神戸須磨シーワールドのシャチたち」]
ただし、3施設では飼育頭数や展示方法、パフォーマンスの有無、観察できる環境が異なります。また「日本でシャチを見られる」という意味を野生まで広げれば、北海道・知床周辺で野生のシャチに出会える可能性もあります。ここでは2026年現在の国内3施設の状況を中心に整理します。
- 2026年現在、日本でシャチを飼育している水族館は3か所
- 鴨川シーワールドでは3頭のシャチを見られる
- 鴨川ではラビー・ララ・ルーナの違いを見比べられる
- 名古屋港水族館では現在「リン」を飼育
- 2026年の名古屋港水族館ではリンの姿を見られる
- 神戸須磨シーワールドでもシャチを見られる
- 神戸にはステラとランの親子2頭がいる
- 2026年現在の日本のシャチは合計6頭
- 「シャチショー」を見たいなら施設ごとの違いにも注目
- 名古屋はシャチの行動や研究に興味がある人にも向いている
- 水族館以外なら北海道・知床で野生のシャチに出会えることもある
- 初めてシャチを見に行くならどこがおすすめ?
- 古い記事では「日本に2施設」と書かれていることがある
- まとめ|現在は鴨川・名古屋・神戸の3水族館でシャチを見られる
2026年現在、日本でシャチを飼育している水族館は3か所
現在、日本でシャチを飼育・展示している施設は、千葉県鴨川市の鴨川シーワールド、愛知県名古屋市の名古屋港水族館、兵庫県神戸市の神戸須磨シーワールドです。
| 施設 | 所在地 | 2026年時点のシャチ | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 鴨川シーワールド | 千葉県鴨川市 | ラビー・ララ・ルーナ | 大型スタジアムでシャチパフォーマンス |
| 名古屋港水族館 | 愛知県名古屋市 | リン | 公開トレーニングや生態観察 |
| 神戸須磨シーワールド | 兵庫県神戸市 | ステラ・ラン | オルカスタディアムでパフォーマンス |
神戸須磨シーワールドは2026年2月の公式コラムで、「現在、国内でシャチが何頭飼育されているか知っていますか?実は3つの水族館で6頭」と説明しています。同館ではステラとランの2頭を飼育しています。[参照:神戸須磨シーワールド公式]
したがって、「鴨川シーワールドと名古屋港水族館だけ」という情報は現在では古く、神戸須磨シーワールドを加えた3施設と考えるのが正確です。
鴨川シーワールドでは3頭のシャチを見られる
千葉県の鴨川シーワールドは、日本のシャチ飼育施設として特に有名です。2026年現在は「ラビー」「ララ」「ルーナ」の3頭が暮らしています。
鴨川シーワールドの2026年5月の公式情報でも、ルーナについて、母親のラビーやララと比較しながら成長状況が紹介されています。ルーナは体長5mを超え、ラビーやララに見劣りしない体格になったとされています。[参照:鴨川シーワールド「ルーナもついに5メートル!」]
大きな特徴は「オーシャンスタジアム」で行われるシャチパフォーマンスです。ジャンプや高速遊泳、トレーナーとのコミュニケーションに加えて、大量の水しぶきを客席へ飛ばす演出でも知られています。
鴨川ではラビー・ララ・ルーナの違いを見比べられる
鴨川シーワールドの楽しみ方の一つは、複数のシャチを比較して観察できることです。2026年1月の公式情報ではラビーが最年長の個体として紹介され、長年のトレーニング経験を生かした新しい動作にも取り組んでいます。[参照:鴨川シーワールド「幅75cmでポーズ」]
ララについても、2026年4月の入社式で新入社員に豪快な水しぶきを浴びせる「テールバースト」を披露したことが公式に紹介されています。[参照:鴨川シーワールド「2026年度入社式」]
ルーナも成長を続けており、2025年末には体重が2,000kgを超えたことが紹介されています。複数個体の体格、泳ぎ方、得意な動作などを比較したい人には特に向いている施設です。
名古屋港水族館では現在「リン」を飼育
愛知県の名古屋港水族館も、日本で長くシャチを展示してきた施設です。北館のシャチプールでシャチを見ることができ、公式サイトではシャチの生態や社会性などについて詳しい解説も掲載されています。[参照:名古屋港水族館「シャチプール」]
以前は「ステラ」「リン」「アース」の3頭が飼育されていた時期がありましたが、ステラは2024年3月に所有者へ返還され、その後神戸須磨シーワールドへ移りました。名古屋港水族館は当時、アースとリンの2頭になったことを公式に発表しています。[参照:名古屋港水族館「シャチ ステラについて」]
その後、オスのアースは2025年8月3日に急死しました。名古屋港水族館は死因について腸捻転だったと発表しています。[参照:名古屋港水族館「シャチ アースの死亡について」]
2026年の名古屋港水族館ではリンの姿を見られる
2026年現在、名古屋港水族館で暮らしているシャチはメスの「リン」です。2026年1月にも公式スタッフコラムで、リンの体温測定、歯みがき、ランディング、ジャンプなど健康管理やトレーニングの様子が紹介されています。[参照:名古屋港水族館「リンの初○○」]
名古屋港水族館は、派手なショーだけを見るというより、公開トレーニングや日常的な行動を通してシャチの身体能力や健康管理、生態を観察できることも魅力です。
以前の情報をもとに「名古屋にはステラ、リン、アースがいる」と紹介しているウェブページも残っているため、旅行計画を立てる際には古い記事ではなく公式サイトの最新情報を確認することが重要です。
神戸須磨シーワールドでもシャチを見られる
「日本のシャチは鴨川と名古屋だけ」という情報が古くなった最大の理由が、2024年6月1日に開業した兵庫県の神戸須磨シーワールドです。
神戸須磨シーワールドには「オルカスタディアム」があり、シャチの運動能力やトレーナーとの交流を見せるパフォーマンスを実施しています。公式サイトでも「海の王者シャチ」のパフォーマンスを施設の大きな特徴として紹介しています。[参照:神戸須磨シーワールド「海の王者 シャチ」]
関西圏から見ると、以前はシャチを見るために名古屋や千葉まで行く必要がありましたが、現在は神戸でも見ることができます。そのため大阪・京都・兵庫などからのアクセスという点では大きく状況が変わっています。
神戸にはステラとランの親子2頭がいる
2026年現在、神戸須磨シーワールドで暮らしているのは、母親の「ステラ」と娘の「ラン」です。同館の公式情報では両方ともメスで、ステラは1988年にアイスランドから日本へ来た個体とされています。
ステラは日本で長年飼育されてきたシャチで、5頭の子どもを出産しています。神戸須磨シーワールドは2026年2月、現在日本で飼育されている他のシャチはすべてステラの子孫にあたると紹介しています。[参照:神戸須磨シーワールド「神戸須磨シーワールドのシャチたち」]
ランは鴨川シーワールド生まれで、ステラの第4子です。つまり日本の3施設にいるシャチは施設ごとに完全に無関係なのではなく、家族関係でも深くつながっています。
2026年現在の日本のシャチは合計6頭
3施設の現在の状況を整理すると、鴨川シーワールドがラビー・ララ・ルーナの3頭、名古屋港水族館がリン1頭、神戸須磨シーワールドがステラ・ランの2頭です。
合計すると6頭になります。神戸須磨シーワールドが2026年2月に公表した「3つの水族館で6頭」という数字とも一致します。
| 施設 | 個体名 | 頭数 |
|---|---|---|
| 鴨川シーワールド | ラビー、ララ、ルーナ | 3頭 |
| 名古屋港水族館 | リン | 1頭 |
| 神戸須磨シーワールド | ステラ、ラン | 2頭 |
| 合計 | ― | 6頭 |
シャチの移動や健康状態によって飼育状況は将来変わる可能性があります。遠方からシャチ目的で出かける場合は、来館直前にも各施設の公式サイトで展示・イベント状況を確認するのがおすすめです。
「シャチショー」を見たいなら施設ごとの違いにも注目
単にシャチの姿を見るだけでなく、大型のパフォーマンスを見たい場合は、鴨川シーワールドと神戸須磨シーワールドが代表的です。どちらもシャチ専用の大規模なスタジアムを備えています。
鴨川シーワールドのオーシャンスタジアムは、太平洋を背景にシャチのジャンプや水しぶきを楽しめるのが特徴です。長年にわたりシャチパフォーマンスを行ってきた施設として知られています。
神戸須磨シーワールドでは須磨海岸を背景にステラとランを見ることができます。さらにオルカスタディアムには、シャチを見ながら食事できる「ブルーオーシャン オルカスタディアム」も設けられています。公式サイトはこれを「西日本初!シャチの見えるレストラン」と紹介しています。[参照:神戸須磨シーワールド「ブルーオーシャン」]
名古屋はシャチの行動や研究に興味がある人にも向いている
名古屋港水族館では、シャチについて単に展示するだけでなく、生態や健康管理、研究成果を積極的に公開しています。2026年3月にも、同館のイルカ・シャチ・ベルーガなどを対象にした海生哺乳類の生理状態に関する研究成果が国際学術誌へ掲載されたことを発表しています。[参照:名古屋港水族館「海生哺乳類の研究」]
シャチの鳴き声、食事、身体測定、トレーニングなどについてスタッフコラムも多数掲載されており、「巨大なシャチを間近で見たい」という目的だけでなく、動物として詳しく知りたい場合にも楽しめる施設です。
なお、その日のトレーニングや展示内容は動物の健康状態などによって変わることがあります。必ず決まった動作をするわけではない点も、生きた動物を飼育する水族館ならではの特徴です。
水族館以外なら北海道・知床で野生のシャチに出会えることもある
「日本国内で生きているシャチを見たい」という意味であれば、水族館だけが選択肢ではありません。北海道東部、特に知床半島周辺の海では野生のシャチが観察されることがあります。
神戸須磨シーワールドのシャチ解説でも、シャチは世界中の海に生息し、5~7月にかけて北海道・知床の海にもやって来ると紹介されています。[参照:神戸須磨シーワールド「海の王者 シャチ」]
知床・羅臼周辺では季節によってホエールウォッチング船が運航され、野生のシャチを観察できる可能性があります。ただし水族館とは違って自然動物なので、船に乗れば必ずシャチに会えるわけではありません。出航の可否も海況や天候に左右されます。
初めてシャチを見に行くならどこがおすすめ?
関東から行きやすく、迫力あるシャチパフォーマンスを目的にするなら鴨川シーワールドが有力です。3頭を見比べられることも現在の大きな魅力です。
東海地方からアクセスしやすく、シャチだけでなくベルーガやイルカ、大型水槽、南極関連展示など幅広く水族館を楽しみたいなら名古屋港水族館が候補になります。
大阪・京都・神戸など関西圏からなら、神戸須磨シーワールドが非常に行きやすくなりました。ステラとランの親子を見られるほか、オルカスタディアムでのパフォーマンスや、シャチを見ながら食事できるレストランという独自の楽しみ方もあります。
古い記事では「日本に2施設」と書かれていることがある
インターネットで検索すると、「日本でシャチを飼育しているのは鴨川シーワールドと名古屋港水族館の2か所だけ」と説明する記事が現在も見つかることがあります。
これは必ずしも当時の情報が間違っていたわけではありません。神戸須磨シーワールドが開業したのは2024年6月1日なので、それ以前には鴨川と名古屋が国内の代表的なシャチ飼育施設でした。
また飼育個体も移動しています。例えばステラは名古屋港水族館から2024年に返還された後、神戸須磨シーワールドで暮らしています。このように水族館の動物情報は変化するため、「どこで見られるか」を調べる場合は記事の公開年月を見ることが重要です。
まとめ|現在は鴨川・名古屋・神戸の3水族館でシャチを見られる
2026年8月現在、日本で飼育されているシャチを見られる水族館は、鴨川シーワールド、名古屋港水族館、神戸須磨シーワールドの3施設です。「鴨川と名古屋だけ」という情報は、神戸須磨シーワールド開業以前の情報である可能性があります。
現在の内訳は、鴨川シーワールドにラビー・ララ・ルーナの3頭、名古屋港水族館にリン1頭、神戸須磨シーワールドにステラ・ランの2頭で、国内合計6頭です。神戸須磨シーワールドも2026年の公式情報で「3つの水族館で6頭」と明記しています。[参照:神戸須磨シーワールド公式]
関東なら鴨川、東海なら名古屋、関西なら神戸と、日本国内の3地域でシャチを見られるようになったと覚えると分かりやすいでしょう。迫力あるパフォーマンスなら鴨川・神戸、行動や生態をじっくり観察したい場合には名古屋も魅力があります。
さらに飼育個体ではなく野生のシャチを見たい場合には、初夏を中心に北海道・知床周辺で観察できる可能性があります。ただし野生動物は必ず遭遇できるものではありません。水族館についても個体の健康管理や施設事情で展示・プログラムが変更される場合があるため、シャチを目的に訪問するときは各施設の公式サイトで当日の最新情報を確認してから出かけるのが確実です。


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